工具・器具を一通り揃えたら、技能試験練習なのですが、
いきなり試験問題をやっても40分ではまず完成しないので、
まず単位練習をして一通りできるようになってから
実際に時間を計りながら問題を作ってみるのが
時間的・材料的にも効率が良いです。
ホーザン VVFストリッパー P-958を使用しての、
各電線のストリップの仕方を解説します。
VVRのストリップは電工ナイフでという方もおられますが、
P-958で出来ます。わずかですが時間短縮にもなりますので、
こちらの方法をお勧めいたします。
1~2回やれば十分慣れると思います。
ホーザン VVFストリッパー P-958の使い方
この面が左(内側)を向くように
右手で握ります。
握り部分の端(写真右端)から、
10・15・20cmの寸法取りができます。
この面が右(外側)。
12cmまでメモリがあり、
外装を剥ぎ取る際の寸法取りに便利です。
絶縁被覆を剥ぎ取る時に
10~20mmまで1mm単位で測れる
メモリもあります。
外装を剥ぎ取るのに、この部分を使用。
見たままですが、
1.6mm2芯の外装剥ぎ取りは
1.6×2の所を使用。
絶縁被覆を剥ぎ取るのに使用。
2芯・3芯同時に剝ぎ取れます。
先端部分で、のの曲げも出来き、
ケーブルの切断も出来ます。
各電線のストリップの仕方
※実際の作業時は取付器具・接続箇所により、
剥ぎ取る長さを測ってやる事になりますが、
剥ぎ取りの練習という事で、
最初は長さは気にせず、
工具の使い方に慣れる目的で
練習すれば良いでしょう。
1~2回もやれば十分慣れると思います。
VVF1.6mm2芯の剥ぎ取り
1.6×2の所でケーブルを挟んで
握りこみ、握ったまま
前後に動かします。
握った手をゆるめ、
左手の親指で
ストリッパーを外側に押し出します。
そのまま外装ごと押し出し、
抜き取ります。
外装を剝ぎ取ったら、
絶縁被覆を先の1.6の所で挟みます。
外装と同様に前後に軽く動かし、
右手を少し緩め
左手親指で押し出します。
1.6mm3芯・2.0mm2芯・2.0mm3芯は
それぞれ対応している箇所を使用し剥ぎ取ります。
※ストリッパーを押し出す時、
右手の緩め方が甘いと、
絶縁被覆が削れてしまい、
軽欠陥になってしまいます。
VVRの外装剥ぎ取り
2021年度電気工事士技能試験で
VVRを使用するのは
候補問題No.8のVVR2.0-2Cと、
No.13のVVR1.6-2Cの2問のみ。
VVFストリッパーで剥ぎ取れるのであれば
電工ナイフは不要かと思います。
1.6・2.0どちらも
2.0×2の所を使用します。
ほんの少し外装に圧がかかる
程度握ります。
最後まで握りこんではダメです!
握りを少し緩め、
ケーブルを90℃回転させます。
もう一度、ほんの少し握ります。
外装に1周
切り込みを入れるイメージです。
切り込みを入れたら
ストリッパーからケーブルを抜き、
折り曲げます。
切り込みが入っているので、
パキッと外装が割れます。
逆方向にも折り曲げます。
この時点で抜き取れると思いますが、
無理な場合、少しこじるか
引っ張れば取れます。
介在物がありますので、
広げてカットします。
P-958でもカット出来ますし、
電工ナイフでもペンチでも。
人によりますが、ニッパがあれば、
ニッパが一番カットし易いです。
後はVVFと同様、
絶縁被覆を剥ぎ取ります。
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