第二種電気工事士の技能試験では、
アウトレットボックを使用する問題がいくつかあり、
金属管やPF菅を接続する問題もあります。
2021年度の候補問題でアウトレットボックスを使用するのは、
No.7・8・11・12の4問。
ねじなし電線管はNo.11、PF菅はNo.12です。
このページでは、アウトレットボックスへの
ねじなし電線管とボンド線、
合成樹脂可とう電線管(PF管)、
ゴムブッシングの取付方法を解説しています。
アウトレットボックスとねじなし電線菅の接続
ねじなし電線管、
ねじなしボックスコネクタ、
絶縁ブッシングを使用します。
ボックスコネクタに
電線管をしっかり挿しこみます。
入りにくい場合、
ネジが少し締まっている事があるので
緩めてから。
ねじ頭が取れるまで締め付けます。
+ドライバーでも出来ますが、
8mmのボックスレンチなどが
力は入り易いと思います。
T型レンチなら1,000円以下で購入できます。
電気工事士を目指すなら、
1本で4サイズ対応できる
ダブルソケットレンチを持っておいても良いかも。
ねじ切りました。
ボックスコネクタの
ロックナットを緩め、
取外します。
電線管をアウトレットボックスに挿し込み、
ロックナットを締め付けます。
技能試験では、
打ち抜かれている穴を使用。
ロックナットの
平らな面が内になるように
手で締めれる所まで締めていき、
電線管側をつかんで締めてやれば
素手でも十分締まります。
力の個人差があるので、
締め付けが緩いようなら、
プライヤーを使用してください。
絶縁ブッシングを取付けて完了。
こちらも手締めで十分締まります。
ボンド線の取付け
ボンド線の取付ですが、
これは施工条件で、
「金属管とアウトレットボックスを電気的に接続する」
と指定された場合に施工する必要があります。
平成27年度下期の技能試験で、
ねじなし電線管の問題が出題されましたが、
この時は、
金属管とアウトレットボックスとを
電気的に接続することは省略されていますが、
次に出題された時も省略されるとは限りません。
2021年度の候補問題で
ねじなし電線管を使用するのは
No.11の1問のみで、
これが出題された場合に
発生するかも知れない作業となります。
ボンド線(裸銅線)ですが、
他の練習で VVF1.6mmの切れ端が
大量に出ますので、それを使用して
輪づくりします。
ボックスの内側から外側へ通します。
いくつか穴がありますが、
どの穴から出してもかまいません。
ネジ止めします。
外側へ通したボンド線を引っ張ってきて、
ボックスコネクタの接地端子に挿します。
ネジのどちら側に挿してもかまいません。
線を引っ張っても抜けないように、
しっかりとねじ止めします。
余分な線をカットします。
アウトレットボックスとPF管の接続
PF菅とコネクタを接続します。
突き当たるまで挿し込むだけです。
抜く時は、解除の方に合わせて
引っ張れば抜けます。
コネクタに付いている
ロックナットを取り外します。
打ち抜き済みの穴に挿し込み、
ねじなし電線管と同様、
コネクタ側をつかんで
締めてやれば素手で十分締まります。
アウトレットボックスへゴムブッシングを取付
アウトレットボックスを使用し、
ねじなし電線菅もPF菅も接続しない箇所には
ゴムブッシングを取り付けます。
電線を通すための切り込みを入れます。
ニッパで十字にカットします。
無ければ電工ナイフで切り込みを入れます。
十字に切り込みを入れました。
アウトレットボックスの穴に取り付けます。
ブッシングの外周が窪んでいますので、
ボックス側の穴の淵が収まるように
押し込みます。
表裏はどちらでもかまいません。
金属管と絶縁ブッシング、PF管を
素手でしっかりと締め付けれるなら、
ウォーターポンププライヤは不要ですので、
用意する必要も無いでしょう。
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